こんにちは、大阪市中央区本町の自律神経専門整体、つくし鍼灸整骨院です!今回は耳鳴りについての情報をお届けします。耳鳴りには様々な原因がありますが、その多くは実は身体を守る反応かもしれない、という観点から考察してみます。
病気や外傷で起こる耳鳴り
聴神経腫瘍
聴神経腫瘍は非常に稀な病気で、1年間で10万人に1人しか発症しないとされています。特に熟年の女性に多く、大多数が良性の腫瘍です。このような聴神経腫瘍は通常、造影MRI検査などの高度な画像診断によって発見されます。腫瘍が耳の近くに位置しているため、耳鳴りが起こるケースが多く、その他にも聞こえづらさや耳の痛みなどの症状が出ることがあります。もし耳鳴りが続いている場合は、専門の医療機関で早めに検査を受けることが重要です。
音響外傷
音響外傷は、ライブやクラブ、またはヘッドホンで大音量の音を聞きすぎた結果、聴神経が損傷する症状です。これにより、両耳に耳鳴りが起こることがあります。また、耳の痛みや聞こえづらさ(難聴)も同時に発症することが多いです。特に若者に多く見られるこの現象は、防ぐためにも適切な音量で音楽を楽しむ必要があります。
薬剤性難聴
薬剤性難聴は、特定の薬物(例:一部の抗生物質)の使用後に耳鳴りが発生する症状です。この薬物は内耳に影響を及ぼし、耳鳴りや聞こえにくさを引き起こす可能性があります。特に病院での治療で薬物を使用する場合、医師や薬剤師としっかりとコミュニケーションを取ることが重要です。
それ以外ほとんどの耳鳴りは原因不明
先ほど挙げた症状は医学的に明確な原因があるものですが、耳鳴りの多くは、残念ながら医学的検査で明確な原因が見つからないことが一般的です。例として、メニエール病がよく耳鳴りの原因とされますが、その症状の根本的な原因は依然として不明です。多くの症例で「原因不明だが症状を和らげるために薬を処方します」や「これは自律神経失調症の可能性が高いので心療内科に行ってください」という診断が下されることが多く、症状がそのままにされるケースも少なくありません。
このような状況は、現代医学がまだ進歩途中であることを示しています。原因の分らない耳鳴りの場合、その診断や治療は非常に難しく、多くの場合、総合的なアプローチが必要とされます。そのため、耳鳴りが持続する場合は、自律神経からきているかもしれないと思ってみてください。
耳鳴りが鳴るのは自律神経が働いている証拠
耳鳴りが起こる理由の一つとして、自律神経が正常に働いているという点が考えられます。自律神経は、体に危険が迫ったとき、交感神経を活性化させて「闘うか逃げるか」の反応を引き起こします。このプロセスは、生物学的に私たちの生存に不可欠なメカニズムです。耳鳴りは、このメカニズムの一部として、何らかのストレスや危機感に対する体の反応として現れることが多いのです。
この視点から見ると、耳鳴りは「病気」ではなく、むしろ「体の正常な反応」の一つかもしれません。耳鳴りは身を守るためになっているということです。では、何から身を守ろうとしているのか具体的に考えてみましょう。